『ゲゲゲの鬼太郎』 第三部 感想
 ここでは、1985年から放送された水木しげる原作「ゲゲゲの鬼太郎」のDVDの感想を趣味の視点で書いています。
 時々ネタバレしますので、未見の方はご注意ください。
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   第30話 妖怪見上げ入道 

 途中で一回、「三枚のおふだ」(昔話)はさみましたね^^;?
 鬼太郎さんは知恵の働く小坊主さんですか。悪い妖怪だと判断したとたん、騙すためにさわやかな笑顔で嘘をつくアナタが好き。
 見上げ入道は、見越し入道、次第高(しだいだか)ともいわれ、よく現れた怪異のようです。夜、坂を 歩いている時にあらわれ、見ているうちにどんどんと背が高くなっていく妖怪。「見越した」と言うと消えるそうです。自信喪失してしまうのでしょうか;?
 夜、たまに自分の影が長く伸びて、ぎょっとする時がありますね。 得たいの知れないものは怖いけれど、その正体を見抜けば恐怖は消える。 たいてい夜に現れるということから、何となくイメージしてみました。


   第29話 妖怪ひでり神 

 前回に引き続き、もう一度ツッコミを入れさせてもらうなら、親父
 なんだか全編を通して「前よりひどくなっちゃったじゃないか」な回でしたね^^;。 ひでり神がなぜか漫画家に。この回はギャグなの?
 * 鬼太郎に間違ったアドバイスをしたあげく「思い出した! ひでり神は熱で強くなるんじゃった!」とか言い出した親父。息子をピンチに陥れているのはあなたです。
 * 眠っているところを親父たちに乱暴な方法で強制的に起こされたあげく、ひでり神を倒すのに 利用するだけ利用されたら、「いいかげんにしろっ」とか言われて鬼太郎から攻撃を受け、 しまいには自分のしっぽを吸い込んで身動きがとれなくなった野づち・・・ 本当に気の毒です。
 * 笛で呼ばれてかけつける鬼太郎の従順な乗り物、一反木綿。出番がほしいのね;。鬼太郎から「一反木綿、今日は早かったね」と優しく言われ、 「おいどん、いつだって早かばい」としっぽをふりそうな勢いの彼に涙を禁じえません。一反木綿のアイデンティティーは(以下略)


   第28話 田を返せ!! 妖怪泥田坊 

 幼心に泥田坊が怖かったものだけど、今見ても充分怖い
 トンネルを抜けた新幹線を待ち伏せするどしゃぶりの豪雨の中の泥田坊・・・なんであんな巨神兵みたいにでっかくなってるんですか。口から火ぃ吹くわ、 田を離れて動き回ってるわ、ばらばらになったらそれぞれ泥田坊になるわ、その集団で新幹線を走って追いかけて追いつくわ、鬼太郎を囲んでゲシゲシとたこ蹴り(?)だわで、 怖すぎる(−−;)
 「田んぼの土と水とともに生きる良い妖怪」と親父は言いますが、とてもそうは思えんがね
 「田を返せ」の泥田坊は悲しい恨みを持った妖怪ですが、とある説で 石燕が吉原遊郭を暗に描いたものではないか、というのを読んでえぇっと思った覚えが。深い・・・んですか? 泥田坊。
 アニメでは、化け火が便利な助っ人として三度目の登場。鬼太郎に入れられて使われる、彼のアイデンティティーはどうなってるんでしょーか(化け火のアイデンティティー;)。 「鬼太郎が耐えられるギリギリまで」って親父


   第27話 妖怪ふくろさげ 

 なんだか鬼太郎さんの顔が妙に凶暴に見えた回^^;。
 まず妖怪について言うと、ふくろさげは、高い木の下を通ると白い袋がさがってくるという怪異。 いろんな資料を見ても、そんな淡々とした説明しかなく、気がかりな妖怪。 訳のわからなさでは、やかんづる〔夜遅く、森を通ると木の上からやかんが下がってくる〕に匹敵するものがあるかと。 どっちも長野県ですね。何があるんでしょうかね、長野。理由付けも何もなく、ただそれだけの事象がそこに在る、という怪異こそ 怖いような気もするのですが。
 話はコミカルな部分とか面白かったです。ねずみ男は半妖だから、半ぺらになるんだね;。エンマ大王登場。苦悶する鬼太郎を見て満足げなこのお方の目的が謎;。 それにしても鬼太郎さんの顔が 凶悪。 妖気を吸い取ろうとかみついたふくろさげの頭をわしづかみにして押し付け、「ほらほらぁ〜、もっと吸え!」って(汗)。き、鬼太郎さん!? 私のヒーローはどこへ??(笑)


   第26話 おばけナイター 

 ひとつの妖怪に焦点を当てて・・・という感じではなく、妖怪バットをめぐって、少年と鬼太郎さん率いる妖怪 チームの野球試合。鬼太郎さんはピッチャーなんですって。
 3番ファーストに唐傘小僧が^^;。手がついてより人に近くなってましたね。両手がついてるのが唐傘小僧、ないのがバケ傘なのかしらん。
 万年くんは水木キャラ!!って感じの外見。「センターを何人で守ってんだ!?」(だるま。←元気だったのね;)とか、「なんだかよくわからなかったけど、二塁が足で砂をかけなかったか!?」(砂かけ婆)とかツッコミがさえてました。 たくさんのギャラリー妖怪に、少年野球チームのことごとくがおびえる中で、一人生き生きと実況をやってたユメコちゃんが光ってた(笑)。


   第25話 妖怪ぶるぶる 

 ストーリーで、ぶるぶるを食べるという発想がすげー怖ー。しかもユメコちゃんに食べさす;。
 見た目(?)のぷるぷるした感じが、ゼリーとかを髣髴させ、食べるという発想に(−−;)? 日干しにするとか、きのこ汁とか・・・ なぜ常に食品イメージがつきまとうの!?
 恐怖を感じて体がぞっとする時、震々(ぶるぶる)が襟元にとりついているのだというのは、鳥山石燕による言。 これも現象の妖怪になるのでしょうか。アニメでは車の運転手にとりついて手を震えさす という結構デンジャラスなキャラになってましたが。 誰もがふとした瞬間に行き逢うような、身近な妖怪じゃないのかな〜
 話は何かと突っ込みどころの多い回でした。妖怪メガネとは名ばかりの、どピンクのグラサンを装着する鬼太郎さん…限りなく 胡散臭い。 ユメコちゃん一家、再び登場。ぶるぶるにつかれた正夫(ユメパパ)がハンドルを誤り、ガードレールを突き破って崖下へ!!  車ごと下の温泉につっこんだのに、無傷 かつ 平常心。さらにその車で鬼太郎さんをお迎え・・・って、 すげーよ正夫さん;。見た目は陰のある厳格そうな両親に見えて、実はけっこーアバウトなのか・・・。


   第24話 子供が消える!? 妖怪うぶめ 

 産女(うぶめ)、ウバメドリ、姑獲鳥(こかくちょう)・・・いろいろまざってる。うぶめも中国からわたってきた妖怪のひとつだそうです。 アニメでは子供をさらう姑獲鳥?として・・・鳥の姿で登場。ギャア、ギャア鳴いてたのに、意表をついて後半でいきなりしゃべりだしてビビッた(−−;)。
 封印されて眠ってる妖怪を起こしてる八割はねずみ男じゃないのか?っていういつも通りの始まり。
 お前の子供じゃないと言われ、「親の気持ちがわかってたまるか」と叫ぶうぶめに対して、「わかるさ、よくわかるさ!」と返す鬼太郎さんの目に光るものが。 ここでは母親のことを言ってるんだろうけど、私は親父を思い出しましたねぇ。目玉親父の葛藤を鬼太郎はほんとは気づいてるんじゃないかと。 うぶめは悲しい背景から生まれた存在。「親の役目をしてやれなかった自分の子供に償いたかったんじゃろう」という親父の言葉を、またそれは親父自身にもかかってくるんじゃないかなと思ったり(深読みは文学部出身者の性だ!)。
 両親に、手をつないだり、抱き上げてもらったりして戻っていく子供たちを、言葉もなく見つめていた鬼太郎さんは何を思っていたのでしょうか。


   第23話 電気妖怪かみなり 

 雷さまは妖怪なの? 妖怪のなかには神聖視される存在もたくさんいますが。
 個人的には雨山博士と、博士の息子であるコウくんと、美人助手ムギコさんの三人がどういう関係なのか気になりました(詮索すんなよ^^;)。 「僕、女の人に頼まれるととても勇気がわく質(たち)ですから」 とか言い出した鬼太郎さん、どうしたの(笑)。
 一反木綿に代わる乗り物登場、バケ傘2匹(?)。実は私、水木画の妖怪で傘化けが一番好きで。つぶらで大きな瞳、ちょろりと出した舌・・・愛嬌たっぷりでかわいらしいですよね〜。 でもあの筋肉質の足にしがみついて飛ぶのは抵抗あるな と思ったり;。傘の部分が映らないと、何なんだ!?と思うわ;。
 妖怪と科学の相反する二つのもの。科学の力によって改造されたあの子たち(それでいいのか?)は元に戻してもらえたんでしょうか;? 「科学と自然が調和するには時間が必要ですからね」 ・・・この台詞から十年以上が経ちましたが、果たして。。。


   第22話 いじわる妖怪天邪鬼 

 周りにも一人や二人や三人や四人ぐらいいるんじゃないでしょうか? 天邪鬼。
 他の人の言うことにいちいちさからう、ひねくれた人、というのがぱっと浮かぶほど浸透した名前。妖怪としての天邪鬼は、さとりのように人の心の奥底をよく察するようです。 なぜ、眠り薬を飲ませようとする児泣き爺の心 だけ よめなかった、天邪鬼よ(−−;)。
 児泣き爺というキャラクターは結構くせ者のような気がするのは私だけでしょーか。「こうして眠っておれば子供みたいに無邪気なのにのう。ちょっと油断するとすぐに人の心ん中に入り込んでしまうんじゃ」 ・・・どんな人の心の中にもすんでいる妖怪のようなもの、と言われる天邪鬼。外からくるのではなく、内からいずる存在。 人の心次第で良い方にも悪い方にも出る。それは本当に・・・?  自分の中にもすんでるだろう天邪鬼に問い掛けてみたくなる。


   第21話 コマ妖怪あまめはぎ 

 「あんたより気持ち悪いもんこの世にありませんから」とか言われてるねずみ男。なぜコマなのか、なぜキノコなのか・・・??  なかなか謎の回でしたが。「奴の住みかは北陸の能登じゃ」とか、ちゃんと「石川県警」だったりとか、ラストが能登半島の全景だったりとか、 地方の正しいツボはおさえてます。
 あまめはぎとは、寒い冬の夜に山から下りてきて、人の足にできたあまめ(囲炉裏にあたりすぎるとできるたこ。つまり怠け者にできる)を食べにくるとして、恐れられる存在。その行事として伝わっているようです。 所違いますが秋田の「ナマハゲ」と似た行事というとイメージしやすいかも。あまめはぎがくるというと子供が怖がって、怠けたりしなくなるのです。
 アニメで古い眠りから覚まされたあまめはぎが、なぜあんなにも人間を恐ろしがらせることにこだわったのか。あまめはぎによって異形にされた人を見てもパフォーマンスとしか思わない現代の人々。 なぜ怖がらない、なぜ恐れない? あまめはぎは人に恐れられないと効力や意義さえなくなる存在。人間は妖怪を滅ぼす…というあまめはぎに、 「山へかえろう」と静かに言う鬼太郎。鬼太郎さんの悲しげな顔が忘れられない。 今の時代だって、小さな子供たちの中に、確かにあまめはぎは生きていると思うけど。
 ◆今回の父子愛名場面(?)→ あまめはぎとのコマ回し対決で、回される親父。両手を真横に必死でぐるぐる回ってる親父が見所。 なぜ誰も親父はコマではないことをツッこまなかったのか謎。


   第20話 半魚人の恋 

 半魚人であることがイヤで、人間になりたかった半魚人。
 私がかつて国語教育で習った教材に『 ぼくをさがしに 』という絵本があった(シルヴァスタイン著・原題『 The Missing Piece 』)。 主人公は一部が欠けた状態の丸い「ぼく」。ぼくは、自分の欠けた部分を探しに、歌いながら旅に出る。 旅の中でいろいろなものと出会い、ついに自分の隙間にはまるカケラと出会ったぼく。けれどそのカケラをはめて進もうとすると、 うまく動けなかったり、うまく歌がうたえなかったりした。「ぼく」はカケラをそっとおろし、また歌いながら進みだす、というお話。
 教材としての使い方についてはあまり考えなかったけれど(それが本題なのにな)、素朴で深い、素敵な絵本だなぁと思ったの。 「ぼく」は、ありのままの「ぼく」を見つけることができたのでしょう。
 自分を見つけることのできなかった半魚人の結末はとても虚しかった。


   第19話 ゆめ妖怪まくらがえし 

 朝起きると、頭の下にあったはずの枕がとんでもない所へ転がっていたりする。それこそ妖怪・枕返しの仕業。寝相が悪いんじゃありません、枕返しが現れたのです。 ユメコちゃんは寝相が良さそうだけど、なぜか枕返しのターゲットに。つくづく妖怪に目をつけられやすい子です;。
 「眠っている時は魂だけが夢の世界で遊ぶ」・・・「夢は本当にある妖怪空間」という親父の台詞。
 それについて面白い説があったのでご紹介。宮田登氏の『妖怪の民俗学』から。 “枕”というのは現実の世界から別の世界(夢)へ移動するための呪具であるそうです。その間魂は体を離れ、夢の世界へ行っていると考えられ。枕をひっくり返すことによって、魂があちらからこちらへ戻れなくなってしまうという。 枕は、この世と夢の世をつなぐ扉のような役割なのですね〜。だから、枕を粗末にしてはいけない、枕返しがくるぞ、という昔の人の教えから生まれた妖怪・・・?  お風呂を掃除しないとあかなめがくるぞ、という「あかなめ」と同じく教訓的な妖怪なんでしょうか。
 でも自分が眠っている間に、周りのものが動いているなんて、想像するだに不気味〜(・・;))
 アニメの感想 → 「塩じゃ、しおがねぇじゃねぇの」とか、ちょこちょこだじゃれをはさんでくるねずみ男が気になりました^^;。


   第18話 妖怪天狐 地底王国の逆襲 

 なんか安そうなゲームソフトみたいなタイトルですが、この回 いろんな角度でやられました。
 ★ 〔話の感想〕 (分けてきた)
 地下の工事現場についぞ現れた和服の美人。工事によって、聖域を侵された狐一族が、土木作業員を人質に人間たちに警告を発する・・・といったあらすじ。 人間は利便性を求めて次々と開発を広げていくけれど、元からそこにいたものたちは一体どこへいくのでしょう。新しいスタート は希望に満ちているけれども、「以前あったはずの何か」 にまではなかなか考えが及ばないものですね。
 人質だの思い知らせるだのと危険な因子をはらんでいた狐一族ですが、一族の長「天狐さま」の引き際が天晴れでした。 敵の妖怪 vs 鬼太郎のバトルが当然だと思っているなかで、互角の戦いをしつつあっさり負けを認め、ひいていく天狐。「あれ以上部下に血を流させたくなかったんじゃろう。自分が負けを認めることで、一族を守ったのじゃ」という親父の言葉に 目を覚まされる思いがしました。真に上に立つ者のあり方ってこうなんじゃないの? 報復がどうとか、正しいとか勝ち負けじゃなくて。狐は去ったけれど、人間もそれを感じとって、祠を祭って敬うというラスト。 同じ一つの地を共有する者がこうして折り合いをつけていく・・・そんなひとつの形なのかもしれません。高層ビルをバックに虚空へ消えていく狐たちのラスト。この世には、人間より上にいるものがある。。。
 ★ 〔妖怪の感想〕
 天狐(テンコ)でピンとこず、まず思い浮かんだのが宙狐(チュウコ)。岡山県備前地方の(近場の情報は要チェック!^^;)、狐火の怪異。 曇った雨模様の夜中に出没するそうです。「宙狐」の欄でありましたが、高く飛ぶ火が天狐、低く飛ぶ火が中狐(チュウコ)という説もあるそう。 アニメで空狐(クウコ)5人衆というのが出てましたが(野狐(ヤコ)が下っ端だったりして芸が細かい!)、天・宙・空と、狐には何やら飛ぶイメージの名がつけられているみたい?  キツネは跳躍力に優れた動物ですが、山奥の茂みなどで獲物をしとめるのに何度もジャンプしている様が奇妙にうつったのかもしれないな〜などと勝手に考えています。
 小さい頃、祖父につれられていった家で、山の狐火の話をしていたのを聞いたことがります。普通に話していて、とても不思議に思った。 園児ぐらいの相当古い記憶だけど、そんなことばっかり覚えてる。


   第17話 古代妖怪・毛羽毛現 

 毛羽毛現(けうけげん)と読みます。語呂から何となく忘れられない名前。確か縁の下など人家の周囲に出る妖怪のように記憶していますが。 この話では恐竜たちと仲の良い古代妖怪ということで登場。
 「ある日、ユメコちゃんと僕は化石採集に出かけた。そして深い霧の森で迷ってしまった ―― 」 とつとつと始まる鬼太郎さんの語りがいい感じ。 物語の幕開け、非日常への入り口です。
 道端で泣いていたのは小さな女の子。魔女っ子ヒロインのような容貌を持ちながら、彼女の名前はキク。いなくなってしまった友達はゴヘイ、シゲロク、ミッちゃんて、古めかしいな;。 この流れだとミッちゃんのフルネームはミツコに違いない (勝手に)。キクちゃんに鬼太郎なら必ず助けてくれると提案するユメちゃん。 お礼に、と幼女が 鬼太郎に 差し出した 宝物の 蝶の化石を「わぁ、すごーい」と横から奪い取り、「鬼太郎さん、がんばらなくちゃね」ってこの子、いい性格してますね;。他力本願というか。あんたはワガママな彼女か(笑)。 でもまあなんだかんだで 可愛いから許す を地でいく子だね。そんな一面もありつつ、キクを身をていしてかばったりして。彼女は無邪気で無神経でまっすぐなゲゲゲ界のアイドルなのです。
 「あの幸せな時代」を取り戻そうとした毛羽毛現に、また妖怪の哀しさを見ました。お互いに「お目にかかるのは初めてだ」・・・の鬼太郎 vs 毛羽毛現。 鳥山石燕の、毛羽毛現は現れるのが珍しい妖怪 → 希有希現とかけていることからの設定でしょうか?? ふらり火がちゃんと鳥の姿をしていたり、深いですよね、ゲゲゲ。。。
 ラスト、太古の時代を思うユメコを乗せたバスが向かう先には都会のビル群。彼らの行き着く先はあくまで現代であり・・・。眠りについても妖怪はもう戻れない、そんなやるせなさを残しました。


   第16話 妖怪のっぺらぼう 

 のどかな村で起こった、顔が盗まれるという謎めいた事件。助けを求める手紙に、金のにおいをかぎつけたねずみ男が現れる。 座敷に通され、村長を筆頭に頭を下げている村人一同。どうかお願いします、と言って上げた顔には、顔がない!! 妖怪に慣れているはずのねずみ男さえぎょっとさせた一場面。
 人を驚かせることが主であるような妖怪、のっぺらぼうにはふさわしい演出だと思いました。
 ねずみ男いわく、妖怪が好きそうな場所である「村はずれ」や「共同墓地」。墓地の中で張るねずみ男の上で、のっぺらぼうがふ〜わふわ。 昔の村人のような着物に、白い白〜い顔。風船のようにゆらゆら浮遊する様が、妙に夜の墓場とマッチして不気味〜。 両手を広げて顔を奪いにくるところも、ぬぼ〜と近づいてくるだけに怖い!  口では説明できない 【得体の知れなさ】 とか、強い恐怖ではないけど 【なんとなく嫌だ】 という微妙な感じを見事に表現してくれてますネ。
 元はおとなしい妖怪だというのっぺらぼうを 利用して操っていたのは黒幕ぬらりひょん。・・・第4話以来、ジュラ紀からの復活です(^^;)。 どうやって戻ってきたのか一切説明がありませんでしたが、並々ならぬ根性はうかがえます(汗)。 ぬらさんは妖怪なのに、どうしてお金に執着するのかなぁ。





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