『ゲゲゲの鬼太郎』 第三部 感想
 ここでは、1985年から放送された水木しげる原作「ゲゲゲの鬼太郎」のDVDの感想を趣味の視点で書いています。
 時々ネタバレしますので、未見の方はご注意ください。
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   第15話 冷凍妖怪・雪ん子 

 一面真っ白な吹雪のなかで、一人しゃがんで泣いている女の子。妖怪は非現実。「おんぶしてけろ」といわれるがまま、背負ってやると・・・。
 今度は北海道です。雪系が多い。正月ネタがあったり、放映当時冬だったんでしょうね〜。雪女、雪男、雪ん子と雪関係勢ぞろい。 鬼太郎さん髪が反応しまくりです。「アンテナが三本もっ」・・・アンテナが三本も!? 鬼太郎さんの新たな一面を見マシタ。 凍らされた鬼太郎さんのピンチを知らせに、下駄の片方が頑張ります。一生懸命机をたたいて、さながらモールス信号。字幕まで出た^^;。 個人的には、セーター代わりに毛糸の手袋を着てうごうごしてた目玉親父が可愛かったです。


   第14話 不老不死!? 妖怪さざえ鬼 

 冒頭から退廃的な雰囲気。人気のない路地に響く「人魚の子はいらんかねぇー… 刺身にして食べたら美味しいよぉー…」 というエコーがかった静かな声。得体の知れない物を抱き、カランコロンと下駄の音を響かせながら、歩く子供・・・。 武器を用いて敵と戦うヒーローといったアクション要素を持ちながら、こういうメランコリックな空気もはずさないところがぐっときます。
 鬼太郎好きの見所は、ニセ鬼太郎(正体はさざえ鬼) vs 鬼太郎、二人の鬼太郎のバトルではないでしょうか。 さざえが300年以上生きると化けるようになる、さざえ鬼(30年?)。生き物や器物がある程度年を経ると不思議な力を持つようになる・・・というのは昔から考えられていた思想。
 今回のテーマは環境汚染だと思われ。「さざえは汚れた海では生きていけないんだ」・・・ 生き物のすみやすい自然環境は同時に、妖怪のすみやすい環境でもあるのですね。アニメでは工場側が謝って終わり、でしたが、大人になるとそうもいかない現実が見えて しまって複雑。。。一人一人ができること。


   第13話 おりたたみ入道 

 おりたたみ入道・・・びっくり箱の中身みたいになってましたが、見越し入道のようなもの? まあ実際の妖怪は狢(むじな) だった訳だけども。 ムジナを謀るため、ユメちゃんと猫ちゃんと鬼太郎ちゃん(!)で神社にやってくる三人振袖娘。鬼太郎さん、何させられてんねん(笑)。 女の子に見せようとする気がないというか可愛くない(^^;)。妖気を感じて反応する髪の毛(アンテナ)にリボンが・・・。
 ◆今回の父子愛名場面→ニセねずみ男(ムジナ)とねずみ男のえせ兄弟を見ながら、「いいもんだなぁ、親兄弟って」とまた無心に 親父の心をえぐる 感想を述べる鬼太郎さん。「鬼太郎…お前」 「僕には父さんがいるじゃありませんか」「そう思ってくれるか…」という会話。
 裏を返せば親父には「そう思ってくれていないかもしれない」という大きな不安がある訳ですね。鬼太郎を守りたいという執念で存在しているその姿が、実際はもっとも無力である現実。親父の葛藤は常にそこにあるような気がします。 子供がピンチに陥っても何もしてやることができない小さな目玉。
 余談だけど、私がリアルタイムで小学生だった時、目玉の親父は、鬼太郎の隠されてる左の眼球だという噂があった。上級生から聞かされた私はそれをずっと信じていた(−−;)


     第12話 ざしきわらしと笠地蔵 

 雪深い山里、冒頭からテロップでわざわざ 「東北のある山村」 と出たのに感服いたしました。
 鬼太郎さん出張です(笑)。ざしきわらしといったら東北!!
 昔話『笠地蔵』に出てくるそのまんまな感じの老夫婦を軸に、影ながら展開する 妖怪たちの悲喜こもごも。純朴なざしきわらしや、冬山は人が来なくて寂しいという呼子〔山彦〕など、人恋しくて 里に現れるほのぼの妖怪たちがメインです。山に訪れる人の相手をして存在する呼子は、人間なくしてはありえない… つまり人間によって主体を得る、妖怪の本質をついたような子だと。呼子は現象の正体である妖怪。 山彦の原理がわからなかった昔の人は、山の何もないところに呼べば返ってくる不思議な声の元に、 どんな姿を思い描いたことでしょう。それを思うだけでもわくわくしますね(vv)
 老夫婦の家に居ついていた貧乏神が、高い天井の梁の裏に腰掛けているのもいい感じでした。 雪深い地方に特徴的な頑丈な屋根の天井。 ふと見上げると、炉辺の灯りが届かない薄暗い部分に、いるかもしれない何か。 そんな想像に思いをはせた経験が、遠い時代のどこかでありませんか?


   第11話 妖怪キツネ白山坊 

 白山坊というのはわからないのですが、古い狐の妖怪ということで、白蔵主を思い起こしました。狐は昔話でも、そのほっそりした身体と鋭い眼つきから 、ずる賢い、悪知恵が働く、というようなあまり良くないイメージを持たれているようですね〜;。その反面、神の使いや化身といった神秘的なイメージもあります。
 何かを授ける代償に赤ん坊が大きくなったらもらいにくるという、冒頭からラプンツェル的展開!  16になった彼女を白山坊から守るため、鬼太郎さんの登場です。鬼太郎さんは人の弱みにつけこんで、と怒ってましたが。 目の前に差し出されたもの(それが何であろうと)にすがりついて、大切なものを見失ってしまう、 人間の弱さと愚かさ、そして身勝手さを描いた回ですね(大ごとになってきた)。 けれど事実自分の娘を愛している、それもまた人の弱さであり身勝手さなのかと。
 退治の仕方がさらっと説明されたわりにエグかった。白山坊を媒体として生まれ、悠然と飛びたった巨大な一匹の蛾。 「それに…あの蛾もすぐに死んでしまいます」鬼太郎さんの何かを暗示するような台詞が、何ともいえないラストでした。はかなさ、虚無感…。 分野違うけど、夏目漱石 『門』 のラスト一文みたいな。


   第10話 悪魔のメロディー・夜叉 

 ユメコちゃんの顔がやたらと可愛い回でした(主観)
 バラをくわえてギターを奏で、「メルシー、かわいい天使ちゃん」……これが冗談でやってるのか本気なのかわかりません、80年代(−−;)  鬼太郎さんを音で攻撃など・・・ちょっと毛色の違う敵でした。
 夜叉といえばこちらも中国妖怪。民間の女をさらって妻にすると中国では伝えられている【参考・『水木しげるの中国妖怪事典』】そうですが。 アニメで、女性の魂ばかりを集める気障なタイプとして描かれているのは、そこからきてるんでしょうか。 実際はのりうつられていた訳ですが、そのくだりでなんとなく“悪魔のトリル”の話を思い出しました。 イタリアの音楽家タルティーニの夢の中に悪魔が現れて、奏でたといわれているヴァイオリンの曲。 才能がほしいと願うあくなき人間の心に、妖怪は付け込むのかも〜・・・。
 鬼太郎さんが、細胞の色や形を自由に変えることができる、ことが判明。無敵です、この人。
 ◆今回の父子愛名場面→ 木の上に取り残された目玉親父に、下から両手を広げ 「父さん、飛び降りるんだ。僕が下でうけとめるから」「お前は近寄っちゃいかーん」・・・でもいっぱいいっぱいな親父。


   第9話 不死身の妖怪水虎 

 DVDを見ながら、初めて見るのではないような、でも思い出せないという気分を味わっていましたが(再放送当時7歳の記憶って;)、この話見たことある!!  雪原の白虎を何となく記憶してます。鬼太郎さんで覚えているといったら1シーンばかりで、確か牛鬼だったのですが(印象に強かったんでしょう)。大海獣は話も覚えてる (父子の絆に感動したのよ)。
 話がそれた。今回の妖怪は水虎。水虎といったら、うろこに覆われた河童の親分・・・みたいなのを思い浮かべますが。どうやらそれとは違うみたい?  水虎は、日本でいわれる河童の水虎と、中国でいわれる水の精である水虎と二つあるそう。虎と名のつくところから、中国だと頷ける気がしますね。中国の妖怪が 日本に伝わり、水辺=河童 の伝承と結びついた?のでしょうか。
 この話では< 妖怪の雄と雌 >という概念に注目。掘り下げていくと面白いかもしれませんね。
 内気で母親に依存している男の子の、成長&友情物語?  封印した水虎をメスの隣に埋めてやるなどの、原作にないそういう部分も含めて第三部鬼太郎が大好きだったです。


   第8話  だるま妖怪相談所  

 「あるはずのない4階に、行き場を失った妖怪たちがひそかに集う」という次回予告から、わくわくと思いを馳せたものです。 秘密基地とか、ナイショの隠れ家とか、子供心をくすぐる作用があるのかも。
 縁起を担ぐために4をなくして、3階からすぐ5階になっているアパートが今回の舞台。 その存在しない4階を貸してほしいという客が現れた。3階から見あげたら、上に看板がかかっていて、5 階から見おろすと下に看板がかかっている。そういう不可解な空間心理(?)がとても好きです。説明がつかないもの、 あいまいで不確かなもの、・・・そんな要素にこそ妖怪は存在し続けているのかもしれません。
 相談所に訪れる妖怪はどれも現代社会で行き場を失った者たちばかり。 キレイなタイルばりのお風呂ばかりで、出る場所がなくなった あかなめ。油すまし。電気の普及で消す炎がなくなった、吹っけし婆 〔吹き消し婆 : 火消婆〕。 消しても消しても 押せばつくライターの火を見つめる姿が非常〜に切ない;。
 時代の流れ、文明の発達とともに出現する場を失う…、いわば存在そのものがおびやかされる 妖怪の絶滅危惧種 にスポットをあてた話、だったのではないでしょーか (妖怪は皆 多かれ少なかれ絶滅の危機に瀕しているようにも思うのですが)。 私が時々、妖怪にノスタルジアを感じてしまうのはこういう点にあるのかもしれません。
 彼らはそれから一体どこへ行くのでしょうか。黙って静かに消えていくもの、スタイルを変えて存在し続けるもの、進化をとげてまったく新しい存在に なるもの・・・どれにしろ、元の彼らとして在ることはもうないのだと思うとやるせないものがありますね。
 アニメの感想→「ガブッといくぜぇ?」の時の鬼太郎さんの顔が怖カッタ(笑)。飛ばされるたびに高速音声で「ゲゲゲのゲー♪」とのんきに歌っているミニだるまがかわいらし。


   第7話  子連れ妖怪磯女 

 浜辺の生き物と遊んでてあんなん出てきたらほんとに怖い!
 磯女・・・顔は女、身体は大蛇の妖怪です。ところで前回ちらっと出てきた 濡れおんな。 ここではビジュアル的に別の固体のようですが、特徴的には同じ妖怪ではないかと思うのです。同じものが海に出てきたら「磯女」、その他の場所では「濡れ女」と、 出現地によって区別して認識されているのでしょうか。それとも共通点を持っているだけの別の種なのでしょうか。
 子連れ妖怪とあるだけに、磯女は坊やとセットで出てきているのですが。 『日本妖怪大事典』(村上健司編)によると、民俗伝承では濡れ女は赤子を抱いて海岸に現れ、 人に赤子を抱かせるとその子がだんだんと石のように重くなり、動けなくなったところで牛鬼が現れるとあります。海・・・磯女、やはり同一のものですかね。 人が抱くと石になる・・・アニメの中でも一緒に組んでましたが児泣き爺とも共通しています。 うぶめもそうですね。妖怪同士で共通する特徴は多く、伝わるうちに混同されたのか、それともたどっていくと元はひとつの発祥源なのか・・・ 気になるところです。
 ちなみに、この蛇と女性を組み合わせた姿。有名な安珍・清姫の説話にもあるように、 女性=執念深い=蛇 という発想から生まれたものなのでしょうか。男ではあまりみられないように思うのですが。む〜。世間では、恋人と別れると女はさっさと次に移れるけど、男の方は未練が残るなんて聞きますけどねー。
 あれ、これアニメの感想じゃねえな。
 坊や(不死身)と再会した磯女の喜ぶ様を見て「いいもんだなぁ、お母さんて」と何気なく述べた鬼太郎さんに、孤独な幽霊の子の、一抹の寂しさを見た気がしました。 またそれが痛いほどわかる目玉親父の「鬼太郎…」が。


   第6話  地獄行! 幽霊電車!! 

 あなたは妖怪を信じますか? これまでのパターンと趣向を違えた話。結構好きです。
 始まりは昼休憩のサラリーマンやOLでにぎわう都会の中の公園。話題は昨日のTVの怪奇特集。 皆が笑いとばしているなか、一人が暗い顔で「そういう話って現実にあるよ 」とぽつり。 昨夜、後輩と飲みに行き、ガード下で「入ったラーメン屋に妙な子供がいてな」と語りだします。
 まあその子供が鬼太郎サンなんですが。酔っ払い腕に自信もある彼は、妖怪はいると断言するその子を殴りとばし、好き勝手に乱暴を働きます。 その帰りに乗った奥多摩霊園行の終電がなにやら様子のおかしい電車で・・・といったあらすじ。 とことん薄気味悪いことのはこびは始終 怪談チック。
 「骨壷」(ほねつぼ)駅でカンテラ持ってた人なんかいい感じ。しかし見せ場の脅かすところがなんだかお化け屋敷みたいに雑多だった。
 朝になって若い駅員に事情を話す二人、すると年配の駅員が「本当に1:44の終電があるとその駅員は言ったんですか」とぽつり。 実は20年ほど前にいわくつきでダイヤからはずした今はない終電であったという・・・、正しい(?)怪談のオチでしめてくれました。 ・・・「その話が本当ならその子供こそがおばけだよ


   第5話  ダイヤ妖怪輪入道 

 今回の敵は妖怪というよりむしろ人間。金と欲にまみれた醜悪なる人間です(えぇ)。
 炭素光線でダイヤに変えるという設定は何から出たのでしょうか。一瞬、タイヤか?と思いましたが(輪だけに…)、宝石のダイヤモンドでした。
 元は人の屍だったと知っても、怒った輪入道がぐるぐる飛び回っていても、目の色変えてダイヤモンドにむらがる様は怖いですね。真に恐ろしいは人間の業なり。 「人間って浅ましいのね…」、手折った野の花を見つめながら自らも人間であるユメコちゃんは何を思うのでしょうか。
 「どうしてあんな石ころが高いんだろう」「そりゃお前…、おやすみ鬼太郎」「おやすみ父さん」という二人の会話が夜の中に消えていきます。


   第4話  妖怪ぬらりひょん 

 名詞タイトルが続いて、唐突に「妖怪」がつきましたね。前二回と違って正式な(?)妖怪だから?
 冒頭の感じなんか大変好きです。80年代のディスコ! そこで一際派手なパフォーマンスをする 青年が。やっかんだ若者の一人が肩に手をかけて「目立ちすぎんだよ」。 ・・・「これでもですかあ!?」 ゆっくり振り返ると恐ろしい巨大な赤い顔・・・
 まさに三部のテーマでもある現代にいきる妖怪!! 新しくうまれた言語 “都市伝説”。朱の盤の伝承を現代風にアレンジした怖さがあります。 よく考えると会話が成立してない気もしますが、いいんです。そこは雰囲気です! その点、ぬらりひょんも負けていません。 ディスコにまったく不似合いな身なりのいい和服の老人。「こんばんは…」のトーンがまたいい感じ。
 タイトルバックの風景はぬらりひょんが本来現れるべきはずの場所から見える景色ですね。夕方、家の人が忙しくしているさなか、いつからいたのか勝手にあがりこんでお茶を飲んでいるといわれます。 その時は気にとめる余裕はないけれど、後から考えると何だったんだろう・・・という。そういう人の心の隙に、生活のふとしたはざまに、現れては消える、そんな要素が限りなく魅力だと思いませんかあれ、私だけ?
 鬼太郎シリーズでは、“妖怪の総大将”といわれる所以から悪役に徹したように記憶しております。
 この話では後半、どたばたコミカルにおさまりました。


   第3話  ネコ仙人 

 ユメコちゃん遠足です。猫塚村という、横溝作品に出てきてもおかしくないようないわくありげな場所へ。
 車でやってきたのはねずみ男。「どういう関係の方なの?」と先生に聞かれたユメコちゃんに「そんな! 全然知らない人です」とか言われちゃってるねずみ男。 「そんな!」の一言に、あんなのと知り合いだと思われるなんて心外です!っていう彼女の深層心理がこめられてますね。
 誰にでも優しくて可愛くて女の子らしいか弱さを前面に押し出すユメコちゃん。改めて見ると、クラスの女子に嫌われてそうなタイプだなぁと(笑)。 猫ちゃんが時々怖い目で見てますヨ(でも直接手は出さず、ねずみ男に八つ当たり)。猫娘派とユメコちゃん派に分かれそうですね。まあ私は断然ユメコちゃんの外見が好みでしたけどね大文字で宣言することか)。色白で黒目がち、今見ても古さを感じさせないヘアスタイル。怯えた表情が似合う子だね。ホラー(ホラー?)のヒロインとしては大合格です。
 一反木綿のキャラがなんか好き。性質は怖い妖怪だけど。鬼太郎に呼ばれて、「はい」って出てくるとことか。「行っきゃんせ」とか言ってるあたり。前に一反木綿がなぜ九州弁なのか?と書きましたが、 一反木綿とは鹿児島県の妖怪だそうです。納得。


   第2話  鏡じじい 

 インパクトあり余るタイトル。しかも「美少女だけを鏡にとりこむ」という、前回に引き続き偏執的な性質。
 ぼくらのマドンナ・私のアイドル、ユメコちゃんの登場です。一家も登場。 ユメママはなぜにあんなにも影があるんでしょうか。 そしてドアの隙間から鬼太郎さんを覗く謎の男こと正夫(ユメパパ)。意味深なBGMに、扉の隙間からキラリと光る目・・・何なの、あのシーン^^;。
 かつて田舎で「女の子を見守ってくれる優しい」存在から一転、「美少女だけを鏡にとりこむ」存在へ。 里から街への移行による転化。森に囲まれた村を捨てて都会へ出ていく人間を、憎み慕う、忘れ去られた器物の思い。 その思いは結局「寂しい」の一言に尽きるのかもしれないと。
 「人間は鉄とコンクリに囲まれた町の方が好きらしい」・・・鬼太郎さんと父さんの何気ない、本当に不思議そうな会話のやりとりは、時々チクリチクリと胸にささる気がします。
 歩行者天国(ホコテン)で踊る若者たちの間に鬼太郎さん。時代の中に確かに鬼太郎さんがいます。
 しかし可愛い女の子大好きの鏡じじいはなかなかに俗っぽい妖怪だなぁ〜と。そこがまた身近?


  第1話  謎の妖怪城出現!! 

 鬼太郎さんは、父子愛を描いた作品だと信じて疑わない私。 眼球一つになってまで、我が子を守ろうとする(でも非力)父親と、その小さな存在に全権をゆだね、果てしなく偉大な「父さん」を求める子供。これほどまでに純粋なる父子愛があったかと・・・(違う?)
 おなじみのかけたお茶碗に湯を注ぎ、父さんをお風呂でくつろがせてあげる鬼太郎さん。よそ見をしている間に、大切な「父さん」を圧死&水死 させかける鬼太郎さん。視線を戻して「父さん、大丈夫ですか?」と平然と問いかける・・・、そんなアナタが好き。
 今回登場の妖怪はたんたん坊、二口女、かまいたち。二口女の笑い方はいいですね〜。忽然と現れ、子供をさらって笑いながら闇夜に消える。うん、不気味。あんな笑い声を聞けるTVが今時あるかしら。 かまいたちは3匹(?)そろって行動するというのが定説(?)だけど今回は単体。たんたん坊については謎です。「もっと幼くてピチピチした子供をさらってこい」 ・・・ 謎です。さすが謎の妖怪城だけあります。
 〔補足:たんたん坊の外見は、水木画の大かむろに似ているように思うのですが。正体は古狸とされる大かむろ。 たんたんたぬき・・・? 何か関係があるのでしょうか。でもガマっぽい気もする〕






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