マンボウ + マンボウ 



 * 参考 *
書籍 『世界大博物図鑑 魚類』  荒俣宏著 平凡社
 TV 『地球・ふしぎ大自然』 NHK放送


◆マンボウって

 マンボウはフグ目マンボウ科。世界中の暖かい海に生息する、平たくて、頭だけで泳いでいるような魚です。 生まれたときは5ミリ弱くらいでも、成長すればするほど大きくなり、成魚では4メートルほどになるものもいます。 大きいのは畳が泳いでいるようなものですね。
 それゆえ、泳ぎはあまり得意ではありません(でも実際の海で泳いでいるマンボウはわりとすばやく泳ぐらしい)。魚だけど溺れてしまうこともあるそうです。水族館でマンボウの水槽に、「フラッシュをたいて写真をとらないで下さい」という 注意書きがあるのを見たことはありませんか? あれはフラッシュの光に驚いて、マンボウが溺れてしまうからなのです。 また、水槽の中にはやわらかいシートやアミがめぐらしてありますね。あれも、マンボウが透明なガラスにぶつかって、怪我をしたり溺れたりしてしまわないように張ってあるのです。 なんてお馬鹿さんなんだ、と思ってはいけません。本来暮らしているはずの広い海には突然のまぶしい光も、透明な壁などもあるはずないのですから。 お馬鹿さんじゃありません。繊細・デリケートなんです!
 ですから普段マンボウは、海面近くを浮かんで、漂っているクラゲを食べたりして過ごしています。






◆マンボウの子供

 マンボウは魚の中で、子だくさん世界一です。2〜3億個の気が遠くなるような数の卵を産みます。それが全て大きくなればパラダイスなのですが、 あのゆっくりマンボウくんのこと。それだけのうちで大きくなれるのは、たったの1、2匹なんです。海でぽかっと生きているそのマンボウくんも、あのマンボウくんも、 そんな激戦地で生き抜いてきたすばらしき勝者たちなのです。
 マンボウは生まれたときから、あのおなじみの姿をしているわけではありません。生まれたばかりの頃は小さな丸にとげとげのいっぱいついたコンペイトウのような 可愛らしい形をしています。泳ぎもうまいとか。大きくなるにつれてそのとげとげが減っていき、あの姿になるのです。 だんだん泳ぎにくくなっていってどうするんだ、と思うのですが、それが彼らの成長なんですね。
 大きくなるとわりと丈夫な体になります。肌はざらざらしているようです。皮膚もごつくて漁師さんのヤリもとおらないとか。






◆かわいいマンボウ

 マンボウの子供はとっても可愛いんです。「地球上の生物ではないと信じたくなるほど、この世ばなれしている! 顔の周りに六翼をつけた翼天使ケルビムのように愛らしい。」 とした研究者もいるようです。また「魚類のみならず、生物界全体にあって、これ以上にかわいらしい姿をした生きものを、どうしても思い浮かべられない。」とした人もいるとか。 もっとほめてほめて、って感じですね(笑)。
 また成魚にいたっても、海で遭難した人々が海面に浮かんでいたマンボウを捕らえたが、あまりにつぶらな瞳で見つめてくるのでいじらしく、哀れになって放してやったという話もあるそうです。 その人たちは無事救助されたようで……、良かったですね。
 わりと有名ですが、人助けをしたという話もあります。溺れていた人を背中に乗せてぷかぷかと岸まで連れて行ってあげたそうです。もっともその人はずっと「サメだ!!」と思っていたそうですが。








→ もっと知りたい! マンボウ話

◆マンボウの名前
◆マンボウごはん
◆マンボウ料理
◆不思議なマンボウ





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