僕が生まれるずっとずっと昔から
街角で佇んでいる cafeに
ふらりと足を踏み入れる
オーダーは珈琲を一杯。
角砂糖を三つ入れて ミルクは無し
琥珀色の液体は
何故だか 懐かしい香りがした。
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よく知った古い路地裏で
時々 見たこともない階段を見かける
此処を昇ったら
きっと見たこともない景色が
開けているのだろうけど
僕はまだ昇らないんだ
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もの知りで空想好きなナナがいうには
蝶々のあとをつけると
誰も知らない場所へ案内してくれる、らしい
その場所を見つけたら
たった一人にしか教えてはいけないんだって
僕はそれを誰に話そう
ナナはそれを誰に話すだろう
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