卵 / 眠 / 実

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ナナが一人で出かけたその先で
小さな卵を拾ってきた。
大きな丸い月の光を浴びせると
僕には想像もつかないようなものが孵るという
その晩は早く眠りについた。

枕元には小さな卵
早く明日にならないかな

ライは小動物のように眠る
小さな体をさらに小さく丸めて
大きな不安を隠すように
小さくそっと眠る。

その晩　僕は夢をみた
広々とした大地に
鮮やかな秋の色

明日孵る卵が何の卵か
僕にはわかったような気がした。

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